土地の有効活用 ~ コインパーキング ~ | 誠和不動産販売株式会社
土地の有効活用 ~ コインパーキング ~
著:誠和不動産販売 2020年6月更新
近年都心部も含め「空き家」の増加が問題視されており、各媒体でも取り上げられています。
その要因の一つに相続問題があります。核家族化が進み、「親は親の家、子は自分の家に」の構成が増加しています。昔ですと実家の家は長男が継ぐというのが当たり前でしたが、今では相続が発生する頃にはその子(相続人)は自分の自宅を持っているケースが多く、自宅を手放して実家へ移ることもなく、そのまま放置状態。このように相続人が一人の場合、当人の意向次第で何かしらの形で運用することが出来ます。
しかし、相続人が複数人いた場合、共有者全員が同じ方向へ向かないと中々運用もしづらく、現状のままといった形が多いのではないでしょうか。もちろんその他にも様々な理由があると思います。
今回は、そんな活用されていない空き家、空き地の有効活用について紹介したいと思います。
時間貸コインパーキング
コインパーキングは、車を乗る方は誰しも利用したことはあるのではないでしょうか。よくある30分200円など時間によって値段が変わる駐車場です。今まで利用している側だと思いますが、自身の土地をコインパーキングの業者に貸す一括借上げ方式について紹介致します。
月極駐車場として現在もお貸ししている方も多くいらっしゃると思いますがそのような方は比較してご覧いただくと良いと思います。
下記にメリット・デメリットをまとめました。
メリット
● 初期コストが掛からない※更地の場合のみ
● 毎月決まった賃料が入り、収入が安定する
● 新たな事業開始時に一括借上げのため、スムーズな撤退が可能 ※立退き交渉など間に入ることもありません
● 駐車場内のトラブル等に関して管理者が対応
デメリット
● 建物がある場合は解体費用が掛かる
● 場所によっては1区画辺りの賃料が安くなる、事業展開できない
● 短期解約の場合は、撤去費用などの違約金が掛かる
上記を考慮してみると現在更地の方にとっては特に弊害はなく、収入も得られるのではないでしょうか。
一方、建物が建っている場合においてもいずれ運用をする際、古屋の解体は必須になってくると思います。将来ぼんやりと計画はあるがいつやるか分からないという方は、何れ必要となる費用ですのでそこまでマイナスとはならず、駐車場をやめてからもスムーズな運用実現が可能でしょう。
注意しなければ行けない点は、事業を開始してしまうと一定期間は貸した状態が続き、短期期間での解約には違約金が課せられ、一括借上げではなく自身で貸していた方が収入は良かったなどとなり得るケースもあるため、近い将来運用計画がある方は注意が必要になってきます。
まとめ
現在杉並区では、自動車保有率は年々減少傾向にあり、自転車に関しては上昇傾向にあるようです。地方と比べ都内は地価が高いため、家庭で車を持つ世帯は少なくなってきているのでしょうか。営業車を使う我々もそうですが、工事車両などもコインパーキングを利用しているのを見かけます。保有率低下に伴い、中々駐車場が埋まらないという方も一度ご相談頂ければご提案致しますのでお声掛けください。