旗竿地はどんな家が建てられるのか | 誠和不動産販売株式会社
旗竿地はどんな家が建てられるのか
著:誠和不動産販売 2020年12月更新
今回は「旗竿地」についてご紹介いたします。
■ 旗竿地とは
旗竿地とは、一般的に「道路に接する路地部分が細長く、奥にまとまった敷地がある形状の土地」と言われています。
他にも「敷地延長」と言われていることもあります。旗竿地は敷地の利用価値が高い都市部で多く見られますが、その理由は、相続などの諸事情により持ち主が手放した土地を、売れやすい大きさに分割して販売しているケースが比較的多いです。
■ 旗竿地のメリット
価格が近隣相場より安い
不動産業界では、土地を取引する際、整形地か不整形地かによって査定額を補正する慣習があります。補正の結果、同じ広さでも不整形地の方が土地の坪単価が割安になるケースが一般的です。
道路から離れているので、静かな暮らしを送りやすい
旗竿地の場合、家が建っている部分は道路から奥まっているため、静かな環境を得やすいのもメリットと言えます。道路を通る車の音や、通行人からの視線が家の中には届かないため、平穏な暮らしが楽しめるでしょう。
路地部分を生かしたプランニングができる
注文住宅を建てる場合、敷地内に駐車スペースを設ける事が多いのですが、一般的な土地形状の場合、まずは駐車スペースをだけ確保し、残った部分に家を建てることになります。
一方、旗竿地の場合は、路地部分を駐車スペースとして使えるため、奥の敷地部分をフルに活用したプランニングができます。
■ 旗竿地のデメリット
土地に無駄なスペースが生じることも
路地部分を駐車スペースとして活用する場合は良いのですが、そうでない場合、活用法に悩み、無駄なスペ―スになってしまうことがあります。その反面、駐車スペースにはしない場合、自転車置き場にしたり、遊歩道のようなアプローチをつくったりするプランが考えられます。
または、子どもが小さいときは安全な遊び場として活用するのも良いと思います。
工事費用が高くなることがある
旗竿地は路地部分が狭い場合、工事の際に大きな重機が入れず、職人の作業が増え、工事費が高くなることもあります。また、電線・水道管の引き込み工事が新たに必要になることもあります。とはいえ、土地の購入費が大きく抑えられることを考えると、それを上回るほどの出費にはならないこともあります。
通風や採光が得られにくい
広い敷地を分割してつくられることが多い旗竿地は、周囲を建物で囲まれているケースが多く見られるため、方位によっては日当たりや風通しが得られにくいかもしれません。
日当たりを確保するために、家族が集まり長い時間を過ごすリビング・ダイニングを2階につくるのは良い方法です。また、吹抜けや高窓・地窓を効果的に取り入れると、家の中に風が通りやすくなるでしょう。
■ まとめ
旗竿地はデメリットがはっきりしているのでご検討をされる際、間口を確認して車を停められるか、内覧の際にどのように採光・通風を確保しているかを確認する必要があります。