増え続ける空き家 | 誠和不動産販売株式会社
増え続ける空き家
著:誠和不動産販売 2021年9月更新
2013年の総務省調査によると全国の空き家数は約820万戸、全住宅の7戸に1戸が空き家という状況になっています。これが、2033年頃には空き家数2,150万戸、なんと全住宅の3戸に1戸が空き家になってしまうと予測されております。
空き家の中でも問題になっているのが売りにも、貸しにも出しておらず、定期的な利用がされていない状態の空き家(2013年時点で318万戸)です。2015年5月に空家等対策特別措置法が施行されてから、「空き家問題」という言葉を耳にする機会が多くなっています。そして、空き家問題は所有者側の視点ではなく、近隣住民からの意見がほとんどのようです。その結果、「景観や安全を損なうものである」というイメージがついてしまいました…。
しかし、空き家を巡る問題のほとんどは、所有者が悪で近隣住民は被害者という単純なものではありません。所有者自身も、空き家の管理や活用について問題を抱えていることが多いようです。その為、所有者自身で簡単に解決することができないのです。
空き家の経緯
空き家の多くは高齢者が住んでいた自宅もしくは親から子供たちが相続した実家です。そのため、空き家には家族との想い出が詰まっており、運用することに抵抗があるという方が多くいらっしゃいます。
相続人は実家から離れた場所に住んでいることが多く、運用についてどこに相談すれば良いのか分からない。また、運用について兄弟間で一人が売却することを主張し、別の兄弟が売却に強く反対するといったケースもあります。
どちらの主張が正しいとも言えず、妥協することも難しいです。
対策
自宅や実家が空き家になってしまう理由は十人十色。誰も利用していない住宅は一気に傷んでしまいます。
老朽化が進むと屋根や外壁などの建材が剥がれ落ちたり、建物が傾いて倒壊する危険性が高まったりとさまざまな問題を引き起こしてしまいます。また、庭の管理が不十分な場合、生い茂った庭木や雑草が景観を乱すこともあります。
そうならない為にも、所有者は空き家を適正に管理する必要があると思います。
当社では、昨今このような問題から空き家管理のお手伝いをしております。
ご自身での管理が難しい場合には、お気兼ねなくご相談ください。
まとめ
空き家問題は日本の大きな社会問題となっているため、国も色々な政策を打っています。
思い入れのある実家、アパートだからこそ建物を残しつつ今に至ると思われます。
そんな建物も何かすることで新しいかたちとなり、何かを残してくれるのではないでしょうか。
以上、今月は「空き家」についてでした。