地盤とは | 誠和不動産販売株式会社
地盤とは
著:誠和不動産販売 2018年12月更新
著:誠和不動産販売 2018年12月更新
地面に立っているとき、そこが土の上であってもアスファルトの上であっても、その下には大地が存在します。
国土地理院が公開している旧地形図などは、現在のアスファルトに覆われる以前のその土地の姿を窺い知ることの出来る資料です。
これを眺めてみると、今はなんのこともない通路の下が実は古い河川の痕であったり、単なる起伏と思っていた坂道が昔の谷筋だったりと、昔の地形や当時の様子を想像することが出来ます。
地名には意味・成り立ちがあり、得てしてその土地の実情を現しています。
「水部」の漢字を含む土地は川や池など水に関係した土地であり、「渋谷」が谷筋であったことは有名です。
杉並区においても、「荻窪」が窪地であった名残を留めており、「阿佐ヶ谷」はかつての桃園川沿いの浅い谷地に由来します。
台地の上は一般的に地質は強固であり、地震の揺れの影響は限定的で液状化のリスクも少ないと言えます。
一方で、河川に近く開けたエリアは沖積平野と呼ばれ、河川の運んできた砂礫やシルトが積もった柔らかい地質となっています。
このような土地は台地などと比して地盤が弱く、地震の際には揺れが影響を大きく受ける他、液状化のリスクを孕んでいます。
台地と沖積平野の間には河川が長い時間をかけて台地を削った斜面・段丘があり、河岸段丘と呼ばれます。
地質的には台地と同一であるため安定した地盤でありますが、斜面であるために擁壁や森土が必要になることもありますので、自然の地盤との差異には注意を要します。
また、地盤は直線によってわかりやすく変化するものではありません。
一筆の土地区画の内でも、端と中央で異なる地質であることも珍しくはありません。
こうした土地では、上に建物を載せたときにその荷重に対する耐久力(地耐力)が異なるために均一な沈み方をせずに建物が傾いてしまう危険性もあります。
このような不同沈下は、建物の基礎や躯体に想像以上のダメージを与えてしまいます。建物を長期に渡って良好に使い維持していくためには、建物に見合った基礎・地盤であるかを綿密に調査することが重要なポイントです。
平成12年(2000年)の建築基準法改正によってすべての建築物において建築物の基礎は地盤の強度に応じて選択するよう定められ、実質的に事前の地盤調査が義務化されました。
そのため、比較的新しい建物については、建物に必要な地耐力を得られるように地盤改良が行われ、その上で地盤に応じた建物の基礎が用いられていると考えられますが、それ以前の建物については地耐力に見合った基礎となっていない可能性も無いとは言い切れないでしょう。
特に都内において顕著ですが、造成や治水工事などを重ねて一見すると平坦に見える一帯も、かつては河川であったり窪地であったりするケースが多数見受けられます。こうした旧地形図などは、国土地理院の地理院地図や民間の地盤調査会社のホームページにて公開されており、今日では誰でも閲覧することが出来ます。
ご自身の土地の現状だけでなく、土地の今昔を知ることの出来る良い機会にもなりますので、
一度ご確認されてみては如何でしょうか。
国土地理院が公開している旧地形図などは、現在のアスファルトに覆われる以前のその土地の姿を窺い知ることの出来る資料です。
これを眺めてみると、今はなんのこともない通路の下が実は古い河川の痕であったり、単なる起伏と思っていた坂道が昔の谷筋だったりと、昔の地形や当時の様子を想像することが出来ます。
地名には意味・成り立ちがあり、得てしてその土地の実情を現しています。
「水部」の漢字を含む土地は川や池など水に関係した土地であり、「渋谷」が谷筋であったことは有名です。
杉並区においても、「荻窪」が窪地であった名残を留めており、「阿佐ヶ谷」はかつての桃園川沿いの浅い谷地に由来します。
台地の上は一般的に地質は強固であり、地震の揺れの影響は限定的で液状化のリスクも少ないと言えます。
一方で、河川に近く開けたエリアは沖積平野と呼ばれ、河川の運んできた砂礫やシルトが積もった柔らかい地質となっています。
このような土地は台地などと比して地盤が弱く、地震の際には揺れが影響を大きく受ける他、液状化のリスクを孕んでいます。
台地と沖積平野の間には河川が長い時間をかけて台地を削った斜面・段丘があり、河岸段丘と呼ばれます。
地質的には台地と同一であるため安定した地盤でありますが、斜面であるために擁壁や森土が必要になることもありますので、自然の地盤との差異には注意を要します。
また、地盤は直線によってわかりやすく変化するものではありません。
一筆の土地区画の内でも、端と中央で異なる地質であることも珍しくはありません。
こうした土地では、上に建物を載せたときにその荷重に対する耐久力(地耐力)が異なるために均一な沈み方をせずに建物が傾いてしまう危険性もあります。
このような不同沈下は、建物の基礎や躯体に想像以上のダメージを与えてしまいます。建物を長期に渡って良好に使い維持していくためには、建物に見合った基礎・地盤であるかを綿密に調査することが重要なポイントです。
平成12年(2000年)の建築基準法改正によってすべての建築物において建築物の基礎は地盤の強度に応じて選択するよう定められ、実質的に事前の地盤調査が義務化されました。
そのため、比較的新しい建物については、建物に必要な地耐力を得られるように地盤改良が行われ、その上で地盤に応じた建物の基礎が用いられていると考えられますが、それ以前の建物については地耐力に見合った基礎となっていない可能性も無いとは言い切れないでしょう。
特に都内において顕著ですが、造成や治水工事などを重ねて一見すると平坦に見える一帯も、かつては河川であったり窪地であったりするケースが多数見受けられます。こうした旧地形図などは、国土地理院の地理院地図や民間の地盤調査会社のホームページにて公開されており、今日では誰でも閲覧することが出来ます。
ご自身の土地の現状だけでなく、土地の今昔を知ることの出来る良い機会にもなりますので、
一度ご確認されてみては如何でしょうか。
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